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羊毛レッサーパンダ+童話

夏風邪を引いて動物園に行く予定を潰してしまったので
レッサーパンダをつくってみました…笑

レッサーパンダ0821のコピー

独特の模様がうまくできているでしょうか?

足と背中部分にワイヤーが入っているので、
ポーズも変えられます

レッサーパンダ0821-2のコピー

ぺたんこになりますよね、レッサーパンダ

尻尾はワイヤー入れませんでしたが、
あってもよかったかもしれません、

尻尾と首ジョイントでワイヤーをもう一本足して。



商品として並べてる子たちと違うし、
動物園行きたかったし笑、
我が家の子にしようかな、と思ってます



そして童話です、レッサーパンダのおはなし。

よかったら読んでいってくださいませ~








 休みの日、動物園に行ったことはあるだろうか。愛らしい動物や、大きくて珍しい動物、はたまた、人の家よりずっと遠くにいるはずの動物たちが、そこで人を楽しませるために待っている。時には、お菓子売りや、手品師が、素敵なものを見せてくれる場所だ。

 こどもたちには大人気の動物園だが、おとなたちはどうやら好かない人もいる。おとなたちは動物園のライオンを見て、ああ、本当ならば砂漠で狩をして好きなものを食べるのだろう、と嘆いたり、アシカを見て、ああ、本当ならば広い海を泳ぎたいのだろう、と情けをかけたりするのだ。いわれてみたらそうかもしれない、動物園に来なければ、自由にいられたのかもしれないのだ。でも、待ってほしい。今から少しばかり、ある動物園のレッサーパンダのお話をするから。

 レッサーパンダは、そのふわふわした毛並みや独特の模様、木の上でゆったりしている姿があいらしくて、その動物園は取り入れることを決めた。そのレッサーパンダの男の子は、都の動物園で産まれて、十分に大きくなったところで、こっちの北にある動物園へやってきた。

 そのレッサーパンダも、都に居た小さい頃は、お母さんに抱かれて、いつもご飯があって、晴れた日、雨の日、檻の中の一本の木の様子を眺めて、それを楽しいと思って暮らしていた。檻の外、というものを、知らなかったのだ。
 そんなある時、檻の向こうに何があるのか気になるようになってきた。そこで、毎朝群れて遊びに来る雀に、レッサーパンダは尋ねた。
「君が飛ぶ空からは何が見えるんだい。この檻の外には何があるんだい」
雀は、口々に、沢山居たけどみんな話したがったから細切れに喋った。
「あの曲がり角、見えるでしょ。あっちは小さいひよこが鳴いている」
「ひよこは、黄色くて丸くていっぱい。高い声で鳴く」
「この檻は、小さい檻。大きい檻の中の小さい檻」
「ここに来る人は、大きい檻の外から入ってきたり出て行ったりする」
「檻の外は、ここよりずっと大きな道があって、それを人は町と呼ぶ」
「人の家も並んでいて……」
 雀はあまりにも急いで喋るものだから、レッサーパンダは毎日少しずつ、その様子を想像するようになった。
「その外へ、出てみたいなあ」
それから、そう思うようになった。
 そのときだけをいえば、確かにかわいそう、と、おとなは、いやこどもだっていうのかもしれない。しかし、その話しには続きがある

 そうして、知らない檻の外の想像をめぐらせていたレッサーパンダも、ついに檻を出ることになるのだ。北の動物園に移動させようと、おとなたちが決めたからだ。
 世話になったお母さん、それから動物園の人と、レッサーパンダはさようならを告げた。それはひどく悲しくあったが、檻の外にわくわくしていた。

 檻の鉄枠が動かされ、レッサーパンダは行ったことのない場所に連れ出される。それはとても、どきどきした。
 移動はあっけなかった。暗い箱の中に入れられたら、それきり。ずうっと動く箱の中で、新しい場所へ向かった。

 北の動物園は、都の動物園より少し広かった。木は二本あったし、遊ぶ道具もあった。新しい場所に着いたレッサーパンダは、はじめ、その道具が面白くて仕方がなかったが、そこは同じ檻の中で、すぐに飽き飽きしてしまった。
 そこで、気まぐれに遊びに来た蝶に尋ねた。
「ここもずっと檻に入っていなければいけないのかい」
すると蝶は、ひらひらと踊りながら答えた。
「そうよ、そうですとも。だけれど、もうじきあなたのお嫁さんがいらっしゃる」
驚いたレッサーパンダは続きを聞こうとしたけれど、気まぐれな蝶はすぐに出て行ってしまった。

 それから何度か夜を過ごして、動物園の人がレッサーパンダに声をかけた。
「君と同じ部屋に、もう一匹レッサーパンダが来ることになった。やんちゃな女の子だ。君と仲良くなれるといいんだけど、少し一緒に過ごしてみないかい」
その動物園の人の影から、きらきらと光るような毛並みのレッサーパンダが、男の子の檻の中に入ってきた。

 檻の中の様子を眺めている女の子に、男の子は、動物園が開いている仕事の時間や、食事の時間、眠る場所、遊ぶ場所、それから日向ぼっこにちょうどいい場所や木が綺麗な季節などを、順番に教えた。
 女の子は嬉しそうだった。喜ぶ女の子を見ていると、男の子はあたたかい気持ちになれた。

 それからどのくらい経っただろう。二匹のレッサーパンダはとても仲良くなって、新しい子供ができた。
 もうレッサーパンダの男の子は、檻の外のものを見たいとは思わなくなった。檻の外を見て、今ようやく手に入れたこの檻の中にずっと居られることが、何よりも幸せだと思ったのだ。




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